医療脱毛（男性）

部位にもよりますが、ひげ脱毛の場合は毛周期に合わせて、約2ヶ月に1回のペースでの施術をおすすめします。毛周期とは、毛が生え変わるサイクルのこと。毛周期は「成長期」「退行期」「休止期」の3段階があり、「成長期」は毛が伸びる期間、「退行期」は毛が抜ける期間、「休止期」は新たな毛を生やすための準備期間です。

この中で、高い脱毛効果が得られるのは成長期の毛。医療脱毛のレーザーは、黒いメラニン色素に反応し、熱エネルギーを発生させることで脱毛を促します。成長期は毛に含まれるメラニン色素が濃くなり、脱毛効果を実感しやすくなる時期です。

ただし、成長期の毛は毛穴全体で20～30％しか生えていません。1度の施術だけで全ての発毛組織にアプローチすることは難しく、高い脱毛効果を希望される場合は、複数回の施術が必要となります。その場合は2ヶ月に1回程度の脱毛周期で来院していただければ、効率よく脱毛完了を目指せるでしょう。

日焼けをしている場合や、ホルモンバランスが整っていない未成年の脱毛には注意が必要です。

まず、日焼けをしすぎていると、施術をお断りすることがあります。医療脱毛の施術で使用するレーザー・光は、黒い色に反応し熱エネルギーを発生させる仕組み。つまり、肌が黒く日焼けした状態で施術を行うと、皮膚にやけどを引き起こしてしまうことがあるのです。仮に施術ができたとしても、毛の部分以外にレーザーや光が反応してしまうことで、効果が実感しにくくなります。

一方未成年は、ホルモンバランスが安定しない時期。完全に毛が生え揃う前の脱毛は効果を実感しにくく、脱毛が完了したあとからムダ毛が生えてくる可能性も否定できません。脱毛を始められる年齢に明確な規定はありませんが、効率よく脱毛完了を目指すのであれば、第二次性徴期を終えてからの施術を検討すると良いでしょう。

脱毛の施術によって毛穴がなくなることはありませんが、毛穴の開きや黒ずみは目立ちにくくなります。毛穴が目立って見える要因は皮脂や古い角質の蓄積ですが、こういった汚れが毛に絡むとさらに毛穴は詰まりやすくなります。また、不適切な自己処理によって引き起こされた埋没毛や肌荒れも、毛穴を目立たせる原因です。

そのため、脱毛によってムダ毛がなくなれば、毛穴に皮脂や古い角質が溜まりにくくなり、結果的に毛穴は引き締まりやすくなります。脱毛が完了すれば自己処理によって肌を傷つける心配もなくなるため、肌トラブルも軽減。肌の状態が整いやすくなることから、脱毛後の肌は綺麗に見えると考えられています。

毛は脱毛直後に抜けることもありますが、平均して施術2週間後ごろからが自然と抜けやすくなります。このように毛が毛穴からポロポロと抜けていく現象のことを、ポップアップ現象と呼んでいます。ポップアップ現象が起きるのは、主に熱破壊式のレーザー脱毛機を使用した場合です。熱破壊式では熱のダメージにより発毛組織を破壊しますが、このときに毛穴の温度は急上昇。毛周囲の水分が膨張することで毛穴の中でちぎれた毛が、数日かけてポロポロと抜け落ちるとされています。

ひげのように太く濃い毛が生えている箇所は比較的ポップアップ現象が起きやすい部位ですが、ポップアップ現象の有無にかかわらず施術を繰り返すことで脱毛効果は高まります。また、ポップアップ現象が起きた場合は無理に毛を引っ張ったりせず、自然と抜け落ちるのを待ちましょう。

脱毛を始められる年齢に明確な規定はありません。しかし、未成年はホルモンバランスが不安定な時期です。永久脱毛をしてもホルモンバランスが変化すれば、毛が再び生えてきたり毛が濃くなったりすることも。

施術による副作用やリスクも考慮すると、ホルモンバランスが安定し始める15～16歳ごろが脱毛を始める目安です。クリニックにより施術を受けられる年齢は様々ですが、未成年者の場合は保護者の同意書や同伴が必要となるケースがほとんど。家族と脱毛のメリットやデメリットを十分に話し合い、お互いが納得したうえで脱毛を始めましょう。

個人差があり、どこまでの状態を目指すのかによっても異なりますが、ひげ脱毛の場合は5回の施術で脱毛効果を実感しやすいといわれています。また、5～7回の施術で自己処理が楽に、8～10回の施術で自己処理が不要な状態を目指せるのが一般的な目安です。

5回の施術で満足される方もいますが、よりツルツルの状態を目指すのであれば、6回目以降も施術を続けることがおすすめ。当院では、6回目以降の施術についても続けやすさを考慮し、1回あたり通常価格の半額で提供しています。

強い肌荒れが見られる場合は、施術を行えないことがあります。肌荒れをしている状態での脱毛は肌にダメージを与える可能性があり、症状を悪化させる原因になりやすいためです。ただし肌荒れの程度によっては、施術を受けられるケースがあります。ご不安な場合は、一人で悩まず医師やスタッフへお気軽にご相談ください。

脱毛後の肌は非常に敏感で、紫外線の影響を受けやすい状態になっています。バリア機能が低下すると日焼けによる炎症やシミができやすくなるため、脱毛後は紫外線対策が欠かせません。しかし、施術当日に日焼け止めクリームを塗ると、脱毛効果が薄れてしまうことがあります。脱毛前後は、帽子や日傘などで肌を保護すると良いでしょう。